固相抽出の選定

Supelco, 順相 SPE - シグマ アルドリッチ ジャパン Sigma-Aldrich Japan -

Normal-Phase Methodology

図 nomalphase

試料溶媒/ 移動環境

固定相に対象化合物が極性相互作用により保持されるには、SPEへ導入する試料条件や移動相は無極性の環境でなければなりません。 したがって、順相モードSPEを使うことができる一般的な試料は、有機溶媒、ヘキサン、イソオクタン、塩素系溶剤、THF、ジエチル・エーテル、および酢酸エチルで希釈された溶液です。

多くの有機化合物は若干の極性があり、その度合いを順相モードで利用し分離します。


順相 SPE
保持メカニズム:

極性相互作用

  • 水素結合, π-π, 双極子-双極子, そして誘起双極子-双極子
試料:

無極性化合物

  • 有機溶媒抽出液
  • 無極性溶媒
  • 油、炭化水素
分析対象物質:

極性作用を示す化合物

  • 水酸基、カルボニル、アミン、二重結合
  • ヘテロ原子 (O, N, S, P)
  • 共鳴構造を持つ官能基
溶出:

極性相互作用を切る高極性溶媒

  • アセトニトリル、メタノール、イソプロパノール
  • バッファーや混合溶液
アプリケーション
  • 土壌や汚泥の有機溶媒抽出液のクリーンアップ
  • 石油系炭化水素の分画
  • トランスオイル中のPCBsの分離
  • 化粧品中の化合物分離

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基本操作

1. 試料調整  液体の試料はヘキサンや塩素系溶媒で抽出か希釈します。 土壌、汚泥、および他の固体試料は、無極性溶媒で抽出(ソクスレーか超音波)され、SPE精製の前に濃縮します。 試料中に残る水は保持を弱めますので、SPE精製の前に硫酸ナトリウムか硫酸マグネシウムで有機抽出液を脱水する必要があるかもしれません。

2. SPEのコンディショニング/平衡化  SPEチューブのコンディショニングや平衡化は、チューブ容量の2~3倍の無極性溶媒か試料調整の条件で行います。

3. サンプルロード   調整した試料(1.参照)を1~2滴/秒の一定速度で確実にロードし保持させます。 化合物の最適な保持には無極性溶媒(例えば、ヘキサン)を使用します。

4. 洗浄  試料の妨害成分はサンプルロードにおいて、しばしば対象試料と一緒に保持されます。 洗浄ステップが、妨害成分の溶出に必要です。 試料調整やコンディショニングで使用した溶媒を使いチューブ容量の1~2倍の量で洗浄します。

5. 溶出  極性相互作用を切り離すため、試料溶媒や洗浄液より極性の高い溶媒かバッファー混合溶媒を使用してください。 一般的な溶出溶媒は、アセトン、アセトニトリル、メタノール、イソプロパノールなどの水と混合できる有機溶媒です。 また、より極性の溶媒極性を段階的に変化させることにより、化合物をクラス別に分画することができます。 詳細は「一般的な順相モード溶媒」の表をご確認ください。

6. 溶出液の調整   順相モードのSPEは、しばしばGC分析の前処理として使用されます。 そのため、揮発性の高い抽出溶媒が適切です。 硫酸ナトリウムか硫酸マグネシウムを使用して、抽出液に残留する水分を除去してください。 また、分析前に抽出液の濃縮が必要な場合があります。

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一般的な順相モード溶媒

溶媒 Elutropic (e°)
シリカゲルからの
溶出強度
ヘキサン 0.00
イソオクタン 0.00
四塩化エンカ炭素 0.14
トルエン 0.22
ベンゼン 0.27
テトラ- ブチル メチルエーテル 0.29
クロロフォルム 0.31
ジクロロメタン 0.32
ジエチルエーテル 0.29
酢酸エチル 0.43
テトラヒドロフラン 0.35
アセトン 0.45
アセトニトリル 0.5
40% メタノール in アセトニトリル 0.67
20% メタノール in ジエチルエーテル 0.65
20% メタノール in ジクロロメタン 0.63
イソプロパノール 0.63
メタノール 0.73
>0.73
酢酸 >0.73

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