精神神経障害

不安障害

 

現在の研究トレンド

不安の神経科学的メカニズムには、GABAAレセプター系以外にも他のレセプターや神経伝達物質系が関与していると考えられます。よって、非ベンゾジアゼピン系の各種薬物も抗不安活性を発揮します。ブスピロン、ゲピロン、イピサピロンのようなアザピロン系抗不安薬は、それに該当する薬物群です。これらの薬剤は、薬理学的には5-HT1A セロトニンレセプターの部分アゴニストであり、このことは、不安におけるセロトニン作動性神経系の役割を示唆しています。アザピロン系薬は、ベンゾジアゼピン系と同じような抗不安効果を示しますが、中毒性が最小限であることに加え、記憶喪失、鎮静、運動機能障害の作用がさほど出ません69。さらに、ベンゾジアゼピン系と違って抗けいれん薬や筋弛緩作用はありません。5-HT1A セロトニンレセプターの部分アゴニストに加えて、三環系抗うつ薬、MAOインヒビター、SSRIなど従来の抗うつ薬も数多く不安障害の治療に使用され成功しています。また、NK1タキキニンレセプターアンタゴニストコルチコトロピン放出因子(CRF1)レセプターアンタゴニストも、抗不安薬としての治療効果について動物モデルで検討されています67, 68。不安障害の治療のための一層効果的な新薬を求め、他にも多数の研究戦略が進められています。その候補として、アナンダミド(内在性カンナビノイド)分解に関与する酵素である脂肪酸アミドヒドロラーゼ のインヒビター69オルファニン/FQレセプターアゴニストのRo 64-619870メラニン凝集ホルモンレセプターアンタゴニストのSNAP-791411871バソプレッシンV1bレセプターの非ペプチド性アンタゴニストSSR14941572, 73コレシストキニンCCK2レセプターアンタゴニストのCR 2945、CAM-1028、PD 135,158、LY 28851374, 75などが上がっています。

 

参考文献

こちらをご覧ください。

 

おすすめ お役立ちツール

Sigma News

キャンペーンや製品情報をお届けするメールニュース(配信登録はこちらから

  • PDFカタログをダウンロードすることができます。
  • 製品検索には、「製品名・製品番号・CAS番号など」、もしくは「製品カテゴリ」の方法があります(製品検索方法)。
  • 規格書やSDS(安全性データシート)、ロットごとの分析表のほかに、日本円価格、国内在庫情報も確認することができます(製品情報の見方)。