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疼痛機序

その他の鎮痛剤ターゲット

 

ニューロペプチドFF(NPFF)

NPFF含有ニューロンは、ラット脊髄の膠様質(脊髄後角ラミナII)、周辺部、ならびに深部ラミナに確認されています108。NPFFは、脳室内に投与すると抗オピオイド作用を示しますが、髄膜下投与ではモルヒネの作用を増強します109。神経因性の痛みのラットモデルにおいて、NPFF mRNAの発現はカラギーナン誘導性の炎症によって正の調節を受けますが、脊髄神経根の連結反応ではこの調節を受けません110。またNPFFは、炎症における脊髄刺激の抗侵害受容作用を増強しますが、この作用はナロキソン感受性オピオイド受容体の作用とは異なるものです。NPFFを脊髄中心管周囲灰白質に投与すると、接触アロジニアが軽減されます109。このようにNPFFは、急性の病理的条件下での痛みの調節およびモルヒネによる痛覚消失の調節に関与しており、新たな鎮痛薬開発の可能性を秘めた標的であるといえるでしょう。

 

水素イオンチャネル

アミロライド感受性水素イオンチャネルの3種類のサブタイプはASIC1ASIC2ASIC3と呼ばれていますが、これらは痛みの伝達に関係しています102。特に、ASIC1とそのスプライシングバリアントであるASIC2およびASIC1bは低pHで活性化され、感覚神経系および中枢神経系の両方で発現されています111。酸そのものが痛みを生じるうえに、慢性関節炎、皮膚潰瘍、ならびに一部の腫瘍は低pH環境を生じるため、水素イオンチャネルの活性化は痛みの伝達に関与するといえます。VR1バニロイド受容体アンタゴニストであるカプサゼピンが水素イオン誘導性の感覚神経活性化を阻害する112, 113のに対し、NPFFはASICの水素イオン感受性を増強すると考えられています114

 

補助鎮痛薬

補助鎮痛薬とは、鎮痛薬には分類されないものの臨床上痛みの軽減に用いられる薬剤を指します。このタイプの鎮痛剤には、多様な化学物質群に属する多くの化合物が含まれています。これらの化合物はその用途に従って分類されますが、多くの場合、作用機構は詳しくわかっていません44, 115。例えば、抗鬱薬は神経因性の痛みの制御に用いられ、α2-アドレナリン受容体アゴニスト(クロニジン、デクスメデトミジンなど)はCOX阻害剤の抗炎症作用および鎮痛作用を増強しますが、それに対しコルチコステロイドは炎症をブロックし、またサブスタンスPによる侵害受容刺激作用を直接調節すると考えられています114。神経因性の痛みおよび幻肢痛の治療に特に効果的な化合物としては、局所麻酔薬(メキシレチン、フレカイニドなど)、抗けいれん薬(ガバペンチン、カルバマゼピン、フェニトイン、バルプロ酸塩、クロナゼパム、ラモトリジン)、GABAアゴニスト神経安定剤カルシトニンなどが挙げられます。筋弛緩剤ベンゾジアゼピンといった上記以外の鎮痛薬は、筋骨格系の痛みを軽減するために用いられます。

 

参考文献

こちらをご覧ください。

 

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