MILLIPLEX®マルチプレックスアッセイキットを用いて論文発表された研究者からのフィードバックを紹介します。
Mouse Cytokine/Chemokine Panel II(カタログ番号 MECY2MAG-73K)
Mouse Kidney Injury Panel 1(カタログ番号 MKI1MAG-94K)
Mouse MMP Panel 2(カタログ番号 MMMP2MAG-79K)
マルチプレックス解析は 少ないサンプル量で多項目のバイオマーカータンパク質を測定できる点が便利です。今回の論文では、マウスの気管支肺胞洗浄液(BALF)を測定しました。マウスのBALFは1 ~ 2 mL くらいしか取れません。これを遠心して上清を採取し、200 μL ほどをサンプルとして使用します。この量はELISA 等の一般的な手法による複数項目解析には十分とは言えませんが、MILLIPLEX®パネルでの解析には十分な量です。
論文投稿時にレビュアーから追試を要求される可能性も踏まえると、少量サンプルで測定できるマルチプレックス解析には大変助かっています。
TGFβ 1,2,3 MILLIPLEX® KIT(カタログ番号 TGFB-64K-03*)
臍帯血や未熟児の血液を調べて、新生児の生理解析、病態解析を行なっています。臍帯血は新生児の状態を知るためにとくに重要です。サンプル量に制限があるため、MILLIPLEX®パネルでの多項目同時測定は、様々なバイオマーカーのプロファイリングから新生児の状態を知る上で有用なアプローチです。また、体重が300 ~ 500 グラムしかない未熟児の場合、採取可能な血液量が極めて少なくなりますが、わずか数10 μL の試料からでも50 ~ 100 種類のタンパク質の同時測定が可能なMILLIPLEX®パネルでの解析は非常に有用です。 MILLIPLEX®パネルでの解析の短所をもし挙げるとすれば、ある程度の検体数がまとまらないと測定できないという、ハイスループット測定装置ならではの課題かと思います。
* 現在TGFB-64K-03 は販売中止品となっておりますが、Multi-species TGFb(カタログ番号 TGFBMAG-64K)が機能同等品として販売されています。
Human Cytokine/Chemokine Panel I(カタログ番号 HCYTOMAG-60K)
使用のきっかけは、研究室の技術員からMILLIPLEX®の存在を聞いたことです。効率性、費用などを検討した結果採用し、受託測定で解析を実施しています。受託メーカーに測定対象試料を提出する場合、一検体あたり100 ~ 200 μLを発送します。
MILLIPLEX®を使用するメリットは少量サンプルから多項目を測定できる点で、他の試験に使用した後に残ったわずかな血液サンプルからでも測定できるのがありがたいです。デメリットにはコスト面が挙げられるものの、少量サンプルから網羅的にサイトカインを測定する目的では有用に使用できました。
お問合せ先
メルク ライフサイエンス リサーチ事業部
E-mail:jpts@merckgroup.com
TEL:03-4531-1140
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