カールフィッシャー試薬

カールフィッシャー容量滴定用Aquastar^™試薬

カールフィッシャー容量滴定法は、適切な溶媒に試料を加えて溶解、分散させ、ヨウ素を含む滴定液を用いて水分量を測定する方法です。この方法は、比較的水分量が多い（100 ppm～100%）場合に推奨され、迅速かつ正確で再現性の高い結果を得ることができます。一液型滴定と二液型滴定に区別されます。

一液型試薬－一液型滴定では、カールフィッシャー反応に必要なヨウ素、塩基、二酸化硫黄、適切なアルコールなどの反応成分すべてが、1つの試薬である滴定液に含まれています。Aquastar^™ CombiTitrantsは、高水分用と低水分用に異なる力価のものが用意されています。Aquastar^™ CombiMethanolとAquastar^™ methanol-free CombiSolventは、一液型用の溶媒です。異なる試料マトリックスの滴定や、可溶化剤の添加が必要な試料の滴定には、一液型滴定が好まれます。
二液型試薬－二液型システムでは、滴定液がヨウ素とメタノールで構成され、二酸化硫黄と塩基が溶媒に溶解しています。Aquastar^™の二液型滴定液は、Aquastar^™の二液型溶剤と一緒に使用する必要があります。二液型カールフィッシャー容量滴定では、バッファーのキャパシティが向上し、滴定速度が速くなり、滴定値の安定性が向上します。通常、酸性または塩基性の試料で使用されます。
アルデヒド・ケトン用試薬－Aquastar^™ CombiTitrant 5 Keto試薬やCombiSolvent Keto試薬は、ケトンおよびアルデヒド試料中の水分の定量にカールフィッシャー滴定を実施する際に検討されます。これらの試薬は、副反応や終点電位の不安定さを防ぐために、メタノールを含んでいません。
油類用試薬－油脂や長鎖炭化水素中の水分量を正確に測定するには、Aquastar^™ CombiSolvent Oil、CombiSolvent Fat、Solvent Oils & Fatsのいずれかの試薬を使用します。油脂を含む試料（鉱物油、植物油、脂肪、クリーム、軟膏など）は、水分量を測定するために溶媒中に完全に溶解または分散させる必要があります。油類によっては、試料を完全に溶解させ、水分を抽出するには別の溶媒が必要となることがあります。

Aquastar^™電量滴定用試薬

水分量が非常に少ない液体サンプル（10 ppm～10,000 ppm）には、電量滴定法が適しています。電量滴定用カールフィッシャー試薬Aquastar™シリーズは、隔膜（ダイヤフラム）付きと隔膜（ダイヤフラム）なしの滴定セルに対応しています。電量滴定用試薬CombiCoulomatフリット、CombiCoulomatフリットレス、および隔膜（ダイヤフラム）なしの電量滴定用カールフィッシャー滴定用Anolyteは、クロロホルムを使用していません。CombiCoulomatフリットとCombiCoulomatフリットレスは、すべての反応成分を単一の溶液に含んでおり、陰極と陽極の両方に使用できます。また、アルデヒドやケトンの試料用に、メタノールを含まない特別な試薬もご用意しています。Anolyte KおよびCatholyte K試薬は、アルデヒド類やケトン類の試料中の水分量を正確に測定するように設計されています。

Aquastar^™水分標準品

Aquastar^™ポートフォリオには、力価測定、カールフィッシャー水分計のチェック、測定結果の検証のための幅広い優れた水分標準品があります。私たちの水分標準品はISO 17034に準拠した認定標準物質であり、DIN EN ISO/IEC 17025認定ラボでバリデートされたプロセスで測定されています。透明性を保つために、品質管理（QM）の文書にバッチごとの分析証明書を提供しています。

一般滴定およびカールフィッシャー滴定用SmartChemicals

革新的なSupelco^®滴定技術によって、SmartChemicalsと滴定装置の接続が可能となっています。Aquastar^™カールフィッシャーSmartTitrantsおよびAquastar^™SmartStandardsは、データを無線で滴定装置に送信します。SmartChemicalのRFID（Radio Frequency Identification：無線周波数識別）タグに簡単に触れるだけで伝送エラーがなくなり、時間の短縮、データの保護、効率化が図れます。