ろ紙

定量・定性分析に通常用いられるろ紙は、ろ紙の物理的特性に従い、アプリケーションに厳密に適合していなければなりません。さまざまなアプリケーションに使用可能な、多様なサイズ、材質、種類およびグレードのろ紙があります。Whatman®ろ紙では、高い再現性と均一性を得るために最高品質の原材料のみを使用しています。Whatman®セルロース繊維製ろ紙は、α‐セルロース含量が98%を超えるように処理した高品質のコットンライナーから製造されます。Whatman®ろ紙には豊富な選択肢があり、多数の研究用アプリケーションに適したろ紙が利用可能です。利便性の高い、プリーツ成形(ひだ折り)済みのろ紙も販売しています。
製品
Whatman®定性ろ紙
定性ろ紙は、大部分のユーザーが汎用ろ紙と考えているものであり、微粒子、汚染物質または材料成分の分析分離や、これらを特定する定性分析技術に用いるために設計されています。定性ろ紙は、厚さ、重量および粒子保持能などのさまざまな特性に基づいて各グレードに分類されます。定性ろ紙の最も一般的なグレードは、1~6、595、597、598および602であり、これらは多数の産業分野で用いられています。
Whatman®定量ろ紙
定量ろ紙は、サンプル前処理および重量分析のために設計されており、一般的にろ過に必要な表面強度および灰分に基づいて選択します。定量ろ紙は、多くの場合で灰分を0.01%未満にするため、酸で処理されています。このように灰分が低いため、定量分析に有用です。ろ過またはサンプル収集の後に、ろ紙に点火して燃焼させると、下流の測定に影響を及ぼす可能性がある残留物は極めて少なくなります。
- 無灰ろ紙:グレード40から44の公称灰分は0.007%、グレード589の灰分は通例0.01%;広範囲の精密な分析ろ過に適した高純度ろ紙です。
- 低灰分硬質ろ紙:公称灰分0.015%;強酸で処理することにより、微量金属を除去し、高い湿潤強度と化学薬品耐性を得ました。ブフナー型ろ過器によるろ過に特に適しており、ろ紙の強度および表面平滑性が高いために沈殿物の回収が容易です。
- 無灰分硬質ろ紙:公称灰分0.005%;酸硬化処理により、高い湿潤強度と化学薬品耐性および極めて低い灰分含量を得ました。これらのろ紙は表面強度が高いため、広範囲の精密なろ過に適しています。
Cytiva™ブロッティング・クロマトグラフィー用ペーパー
Whatman® 3MM Chrペーパーは、世界で最も広く使われているブロッティング用ペーパーです。中程度の厚さ(0.34 mm)のペーパーは電気泳動後のシーケンシング用ゲルをガラス板からはがす際に広く用いられ、サザンブロット、ノーザンブロットおよびウェスタンブロットの転写を行う研究者に信頼されています。現在3MM Chrペーパーは、最も広く用いられるサイズのものを販売しています。GB005は、厚手(1.5 mm)で吸収力の高いペーパーであり、タンパク質のセミドライ式ブロッティングなど、ブロッティングペーパーを重ねる枚数を少なくしてかつ高いブロッティング能が必要なアプリケーションに推奨されています。GB003は、純度の高い原材料から製造された吸収力の高い汎用のブロッティング用ペーパー(0.8 mm)であり、メンブレンとゲルを前後ではさむ支持体として使用されています。この厚手のペーパーは、コロニーまたはプラークリフティングでの溶菌/変性およびウェスタンブロッティングでの使用が推奨されています。
- 最高品質のコットンリンターのみから製造された純セルロースであり、添加剤は一切使用していません。転写中のコンタミネーションを確実に防止します。
- クロマトグラフィーおよびブロッティング技術専用に製造および検査しました。このため、ブロッティング中にクリーンで均一に転写するために重要な吸水機能および均一な毛細管作用が確実に得られます。
- Whatman® 3MM Chrペーパーは、ブロッティングの業界標準と考えられています。
- 最も一般的なゲルおよびトランスファーメンブレンのサイズに正確にカットし、使いやすいサイズのシート状で販売しています。箱から出してすぐに使用可能であり、シートごとのばらつきもありません。
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