抗体タンパク質精製

モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体が基礎研究や創薬で広く使用されています。また、新規治療薬の中で、抗体を用いた生物製剤の占める割合も高まっています。Protein A、Protein G、Protein L架橋担体を用いたアフィニティークロマトグラフィーは、ラボレベル、プロセスレベル、産業レベルのワークフローに適した精製抗体の分離および製造に重要な役割を果たします。



アガロースビーズ・アフィニティーゲル

アガロースビーズ、アフィニティーゲルを使えば、アガロースビーズに架橋したProtein AまたはProtein Gを用いた抗体精製が可能です。小~大規模の精製に有効なこれらのレジンは、重力流動カラムによる精製およびバッチ加工での低速遠心分離、低圧クロマトグラフィー法に適しています。EZview™アフィニティーゲルは赤色染料を含んでいるため、ペレットと上清を簡単に識別でき、バッチ精製中のタンパク質の損失を抑えることができます。アフィニティーゲル、ミニスピンカラム、溶解試薬を含む免疫沈降キットは、特に免疫沈殿物から最大量のタンパク質を回収できるよう設計されています。

Fast Flow Sepharose™・Fast Flowアガロースレジン

Fast Flow Sepharose™アガロース、Fast Flowアガロースは、標準のアガロースビーズレジンよりも高圧に耐えられる高架橋アガロースビーズまたはゲルを使用しています。このため、高速タンパク質液体クロマトグラフィー(FPLC)精製法に適したレジンになっています。こうしたレジンは、大規模の抗体精製の担体としてお勧めです。

PureProteome™磁気ビーズシステム

PureProteome™ Protein A、Protein G、Protein A/G磁気ビーズを使えば、血清、血漿、または培養細胞上清のサンプルなどの複雑な混合物から免疫グロブリンを迅速かつ再現性よく精製することができます。磁気ラックまたはプラットフォームを用いて洗液と溶出液分画からビーズを分離し、抗体を精製します。この方法は、シングルマイクロチューブでのロースループットまたは自動ハイスループットの精製に適しています。

Cytiva™ Amershamクロマトグラフィーカラム・担体(日本国内取扱いなし)

各種のCytiva™ Amershamクロマトグラフィー担体を取り揃えており、さまざまなソースからモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体を精製できます。

  • GraviTrap™カラムは、モノクローナル・ポリクローナル抗体、培養細胞上清由来の抗体断片、および体液を、迅速かつ効率的に手動で精製するためのプレパック重力流動カラムです。
  • SpinTrap™カラムは使い切りプレパックスピンカラムで、簡便で小規模の抗体精製または特定タンパク質のエンリッチメントに適しています。
  • HiTrap™ HPカラムはProtein AまたはProtein G Sepharose™ High Performanceレジンを充填しており、ヒトIgGなどのモノクローナル・ポリクローナル抗体の日常での分取的精製に適しています。MabSelectレジンを充填したHiTrap™ MabSelectカラムは、多量のサンプルからモノクローナル抗体(Mab)を捕捉するバイオプロセス担体です。
  • MultiTrap™ 96ウェルフィルタープレートは、遠心分離または減圧ろ過が可能なプレパック96ウェルフィルタープレートにより、抗体の小規模精製や目的のタンパク質のエンリッチメントができる迅速で確実な商品です。手動または自動ロボットシステムのいずれでも使用できます。
  • HiScreen™ Capto Lカラムは、バイオプロセスアフィニティークロマトグラフィー用レジンであるCapto Lを充填しており、Fab断片、一本鎖可変フラグメント(scFv)、ドメイン抗体(Dab)などの抗体・抗体断片の捕捉に適しています。HiScreen™ Capto Lカラムはプロセス開発基盤の一部となる製品です。こうしたカラムは、メソッドの最適化およびパラメータスクリーニングにお勧めです。
  • MabSelect™レジンを充填したHiScreen™ MabSelect™カラムは、プロセス開発基盤の一部となる製品で、Cytiva社から購入できます。MabSelect™レジンはバイオプロセス用レジンで、多量のサンプルからのモノクローナル抗体の捕捉に適しています。こうしたカラムは、モノクローナル抗体捕捉のための、メソッドの最適化およびパラメータスクリーニングにお勧めです。
  • Protein A、Protein G Mag Sepharose™担体は、セファロースベースの磁気ビーズから成り、免疫沈降またはプルダウンアプリケーションによって標的タンパク質を容易にエンリッチメントするように設計されています。また、血清および細胞上清からのモノクローナル・ポリクローナル抗体の小規模で迅速な精製やスクリーニングにも利用できます。
  • GammaBind、GammaBind Plus Sepharose™は、さまざまな種からの免疫グロブリン(IgG)精製に使用されるProtein Gアフィニティークロマトグラフィー用レジンです。さらに、体液や細胞培地から免疫グロブリンのクラス、サブクラス、断片を分析および精製するためにも使用できます。このレジンは免疫沈降法に最適です。
  • Protein AおよびProtein G Sepharose™、Sepharose™ Fast Flow、Capto L、MabSelect™レジンも、スケーリングの手順に応じて別途購入いただくこともできます。

表:Protein A/Protein G/Protein L用免疫グロブリンアフィニティー