タンパク質検出と測定・定量

1分子カウント SMC™テクノロジー

1分子カウント(SMC™; Single Molecule Counting)技術は、イムノアッセイの検出感度を大きく向上させ、高感度ELISAとも呼べる技術です。従来のイムノアッセイでは到達できなかった、フェムトグラム(fg/mL)レベルでのバイオマーカー定量を実現します。
病態サンプルから健常サンプルまで、幅広いレンジでのバイオマーカー研究が可能になります。

SMCテクノロジー概要

ELISAをベースにした独自のイムノアッセイフロー

SMC技術による高感度イムノアッセイでは、サンドイッチELISAと同様の原理により形成された免疫複合体(補足抗体、ターゲット物質、蛍光標識検出抗体) から(①~③)、独自の溶出バッファーにより蛍光標識検出抗体を溶出します(④)。この蛍光標識検出抗体を含む溶出液を測定用サンプルとして、専用のSMCイムノアッセイ測定装置を用いてデータを取得します(⑤)。

SMC技術のイムノアッセイフロー

1分子カウントの測定原理

SMCイムノアッセイの蛍光励起レーザーは共焦点レーザーになっており、一定時間、ウェル中をスキャンし、10μS毎に得られる蛍光シグナルを1単位(bin)としてデータを取得します。蛍光色素が共焦点レーザースポット(interrogation zone)を通過すると、オートメーションでバックグラウンドノイズレベル、スレッシュホールドが算出され、それ以上超えたフォトンのピーク数をカウントしていき、実際のサンプル中のターゲット量を算出していきます。濃度既知サンプル(スタンダート試薬)で得られるシグナル量に基づいて検量線を作成し、それを基準に濃度未知サンプル中のアナライト量を算出します。

フェムトグラム fg/mLの実現

SMCxPRO は、高品質のイムノアッセイフォーマットと、単一分子を検出するSMC 技術を組み合わせています。 このことにより、検量線のバックグラウンドの減少および傾斜の増加が可能になり、広いダイナミックレンジを有する高精度イムノアッセイの開発が可能になります。その結果、Figure. 1 の赤色のグラフのように、従来法では傾きが小さくなってしまい、検出が難しかった濃度域においても高精度で定量ができます。検出下限値を下げて、より低濃度の検体サンプルも定量できることになることで、従来のイムノアッセイでは検出できなかった、例えば健常サンプルからリスク群サンプルの判別、微少なバイオマーカーのモニタリングなどが可能になります(Figure. 2)。

Figure. 1

Figure. 2

SMCイムノアッセイ測定装置

   SMCxPRO

  • fg/mLオーダーでバイオマーカーを定量測定
  • 独自アッセイの構築も可能
  • コンパクトなベンチトップタイプ

装置仕様:

  • スロープ:>1.2 response/fM
  • バックグラウンド:<3 response
  • 検出限界(LoD):<1fM
  • 精度:<10%CV*
  • ダイナミックレンジ:>4 logs
  • レーザー:642nm (通常40mW、最大150mW)
  • 蛍光フィルター:690/50nmバンドパスフィルター
  • 測定フォーマット:384ウェルプレート
  • 外寸:(本体):幅355.6mm x 高さ406.4mm x 奥行444.5mm
  • 電源:100-240VAC、50/60Hz、1.5A
  • 本体重量:24.6kg
  • 使用環境:標高2,000m以下、温度20~25℃(動作中の室温変化+/-2℃)、湿度80%以下
    *30fMキャリブレータによるDE計測 (n=20)

本製品は試験・研究用です。ヒト、動物等への治療もしくは診断用途にはご使用いただけません。

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本製品の日本国内での販売店はプライムテック株式会社です。