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がん研究 – Hallmarks of Cancer

はじめに…

我々のがんの理解は、がん細胞とそれに対応する同系統の正常細胞との表現型の差を特定することに根ざしています。腫瘍細胞と非腫瘍細胞との間の比較ゲノム、プロテオーム、およびエピゲノムデータの新しい広範囲な知見は、まだ完全に網羅されてはいませんが、10の主要な特性を示し、疾患の進行を促進するものとしてほとんどの腫瘍に共有されています。HanahanとWeinbergが述べているように、がんのこれらの“特徴”は、治療介入の機会を示すだけでなく、正常細胞と疾患細胞の両プロセスの根底にあるシグナル伝達を解読するモデルとして腫瘍を用いる機会を提供するために重要です。結果として、がん研究は創薬研究に影響を与えるだけでなく、発生のメカニズムから免疫応答、老化に至るまで、全ての生物学的理解を進歩させます。

10の特徴を転移性がんで終結する一方向の経路としてみることは魅力的ですが、腫瘍の多様性、個体ごとの多型、モデル系の間に存在する非平列性、内因的要因と外的要因の不可分といった課題の解決には、公平で学際的、かつ多様性な連携を伴ったアプローチを必要とします。がん研究において直面している機会と課題を認識して、弊社はがん研究のためのツールや技術の開発、改良に専念してきました。Sigma®、Upstate®、Chemicon®、Calbiochem®ブランドの試薬や抗体を含むメルクの包括的なポートフォリオをがんの全ての特徴を分析するための信頼できる高品質なソリューションとしてご活用いただけますと幸いです。

このガイドでは、がんの特徴に関連する重要な概念と最新知見とともに、これらの特徴に関連するプロセスの研究に対するソリューションもご紹介いたします。研究者の皆さまが、がん関連のライフサイエンス研究を推進いただく際の一助になりますと幸いです。

*Hanahan D.and Weinberg R. A. Hallmarks of Cancer: The Next Generation. Cell, 2011; 144(5):646-74. PMID: 21376230

がんが持つ10の主要な特徴

本連載では、がんが持つ10の特徴を、章毎にわかりやすく紹介していきます。

<掲載項目>

  • 特徴の紹介
  • 参考のイラスト
  • 特徴に関連する参考文献
  • 特徴を研究するための特色のある技術
  • 実験に便利な豆知識
  • この特徴に関連する新薬開発
  • この特徴と関連の深いがん
  • 関連製品

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