注目製品のご紹介

アシルトリフルオロホウ酸カリウム(KAT)修飾PEG

Jeffrey Bode教授(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)から、アシルトリフルオロホウ酸カリウムで修飾されたポリエチレングリコール(PEG KAT)の製品化のご提案をいただきました。

治療用タンパク質のPEG化には、in vivo半減期の延長や、タンパク質の溶解度向上という利点があります。現在は、システイン残基の修飾やリジンへの非特異的な結合など、いくつかのコンジュゲーション法に大きく依存しています。アシルトリフルオロホウ酸カリウム(KAT)官能基は、水系緩衝液にて低濃度で進行するタンパク質コンジュゲーション法を可能にします1,2。PEG KATを使用したペプチドおよびタンパク質のPEG化は、無保護のアミノ酸側鎖の存在下で化学選択的に起こり、ヒドロキシアミンがKATと迅速にアミド結合を形成するライゲーションにより、PEGコンジュゲーションが短時間で得られます3–5。タンパク質の修飾に加えて、二官能性および四官能性PEG KATは、生体適合性ハイドロゲルの調製にも容易に使用することができます6–8。4-arm PEG-KAT試薬(901637)を使用した化学選択的なアミドライゲーションにより、新規PEG系ハイドロゲルを調製することができます。得られたゲルは高い生存性で細胞を封入することに適しており、KATライゲーションの生体適合性が実証されています7

PEG KATの構造式

「Polumeric Drug Delivery Techniques」バナー
     

References

  1. Dumas, A. M.; Bode, J. W. Org. Lett. 2012, 14, 2138–2141.
  2. Dumas, A. M.; Molander, G. A.; Bode, J. W. Angew. Chem. Int. Ed. 2012, 51, 5683–5686.
  3. Noda, H.; Erős, G.; Bode, J. W. J. Am. Chem. Soc. 2014, 136, 5611–5614.
  4. White, C. J.; Bode, J. W. ACS Cent. Sci. 2018, 4, 197–206.
  5. Boross, G. N.; Schauenburg, D.; Bode, J. W. Helv. Chim. Acta 2019, 102, e1800214.
  6. Gu, Y.; Schauenburg, D.; Bode, J. W.; Johnson, J. A. J. Am. Chem. Soc. 2018, 140, 14033–14037.
  7. Mazunin, D.; Broguiere, N.; Zenobi-Wong, M.; Bode, J. W. ACS Biomater. Sci. Eng. 2015, 1, 456–462.
  8. Schauenburg, D.; Osuna Gálvez, A.; Bode, J. W. J. Mater. Chem. B 2018, 6, 4775–4782.