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ホームLuminex®用MILLIPLEX®マルチプレックスアッセイ高い品質を備えたMILLIPLEX®マルチプレックスキット

高い品質を備えたMILLIPLEX®マルチプレックスキット

メルクは20年以上にわたり、複数のアナライトを同時に検出するために必要なすべての構成品を含むMILLIPLEX®マルチプレックスイムノアッセイを提供してきました。私たちは、さまざまな研究分野の研究者のニーズに応えるため、マルチプレックスイムノアッセイ、アナライト、および生物種について最大のラインナップを提供しています。高品質のMILLIPLEX®マルチプレックスキットによって、信頼できる結果が得られます。

すべてのステップで高品質

R&Dサイエンティスト40年以上にわたるイムノアッセイ開発と製造に関する専門知識により、MILLIPLEX®キットは、正確で再現性の高い、生物学的アナライトの測定のために開発され、品質検査が行われています。

エキスパートによる研究開発

40年以上にわたるイムノアッセイ開発と製造に関する専門知識を用いて、すべての MILLIPLEX®キットは、特異性と精度が検証されています。クオリファイドアッセイは、さらに精度、再現性、生物学的アナライト測定のために設計されています。

サイエンスサポートチームアッセイと装置について、社内およびフィールドで、必要なときに必要な場所で、知識豊富なサイエンスサポートを提供します。

専用サポート

アッセイと装置について、社内およびフィールドで、必要なときに必要な場所で、知識豊富なサイエンスサポートを提供します。

製造/品質管理(QC)サイエンティストMILLIPLEX®マルチプレックスキットは、ISO 9001:2015に準拠した施設で製造されています。

熟練した製造・品質管理

MILLIPLEX® マルチプレックスキットは、ISO 9001:2015に準拠した施設で製造されています。

MILLIPLEX®マルチプレックスキットMILLIPLEX®キットの構成品は、高品質の原料から製造されています。簡単に使用でき調製ステップを最低限に抑えるためにあらかじめ最適化されています。

最適化されたキット構成品・試薬

MILLIPLEX®キットの構成品は、高品質の原料から製造されています。簡単に使用でき調製ステップを最低限に抑えるためにあらかじめ最適化されています。

MILLIPLEX® キットのスクリーニングアッセイとクオリファイドアッセイの比較

3つのレベルのあるプラットフォームを示すCGIグラフィック。レベルの上には、S字曲線グラフと箱ひげ図でデータを示すスクリーンが浮いている。一番上のレベルには、多数の浮遊ビーズと共にMilliporeキットボックスがある。このレベルは、MILLIPLEX<sup>®</sup> スクリーニングマルチプレックスパネルを表している。白衣を着た女性科学者が1つのビーズを持って2つ目のレベルまで階段を降りていて、これは研究者がスクリーニングキットからMILLIPLEX<sup>®</sup> クオリファイドマルチプレックスパネルにどのように移行するかを表している。複数の浮遊ビーズがこの科学者を追って降りてきている。階段の横には、拡大されたxMAP<sup>®</sup> INTELLIFLEX<sup>®</sup>装置があり、階段の下には別のMilliporeキットの箱がある。小さなビーズの集まりが2つ目のレベルに浮遊していて、拡大されたウェルプレートとマルチチャンネルピペットがこのレベルの両端にある。別の階段が、わずかに隠れている一番下の3つ目のレベルに続いている。拡大されたシングルチャンネルピペットと、超高感度SMCxPRO<sup>®</sup> 装置の上部が見える。

MILLIPLEX® スクリーニングアッセイの説得力のあるプレックス機能

  • 最大115種類のアナライトを同時に検討
  • クオリファイドアッセイと同じ試薬を使用(QCタンパク質およびSerum Matrixは含まない)
  • アナライトの特異性について試験
  • 試験群間のおよその差を特定するために最適
  • サンプルに依存しない
  • 利用できる種:ヒト

MILLIPLEX® クオリファイドアッセイの高度なプレックス機能

  • ロット間再現性、厳格なQC検査
  • QCタンパク質およびSerum Matrixを含む
  • 長期試験または施設間の比較試験に最適
  • さまざまな研究分野と動物種に対応する極めて広範囲なアナライトを選択可能
  • 設定変更可能なキット、プレミックスキット、バルクキットのオプションによりお客様の正確な研究ニーズに対応

MILLIPLEX® クオリファイド・スクリーニングアッセイ開発

メルクでは、キット開発過程においてMILLIPLEX® アッセイの仕様を定義しています。各キットのプロトコルに検証データを記載しています。すべてのMILLIPLEX®キットには、Luminex®システムでアッセイをするために必要な最適化された試薬とマニュアルがすべて同梱されています。

表1に示すとおり、MILLIPLEX®プロトコルに記載したアッセイの仕様に加えて、アッセイ開発・検証プロセスにおいて追加の性能基準も評価しています。データ例を図1に示します。

クオリファイドアッセイスクリーニングアッセイアッセイ仕様説明
++抗体選択性、特異性、および交差反応性同一のパネル内の他のアナライトを検出するかどうか各抗体を試験*
+ ゴールドスタンダードリファレンスとして各ロットの標準曲線の有効性を試験
++標準曲線レンジ各希釈スタンダードタンパク質の濃度
+ 感度*最小検出濃度(MinDC+2SD)
++精度*アッセイ内:15% CV以内(SD/平均値)、アッセイ間:20% CV以内(SD/平均値)
+ 確度*サンプル中の低、中、高濃度の添加スタンダードタンパク質の回収率(%)
+ 希釈直線性/並行性**希釈サンプルの回収率(%)、希釈シリーズの各ポイントの逆算値を開始濃度の割合で表示
+ 検証済みサンプルタイプ*通常は、血清、血漿、組織/細胞培養。特定のキットについては、CSFまたは尿
++サンプルテスト**バイオサンプルを用いてアッセイレンジ内でアナライトを検出
+ サンプル希釈各キット内の全アナライトについて最適化
+ Serum matrix*添加回収試験でマトリックス効果が認められた場合、最適化されたSerum matrixをキットごとに開発。サンプル環境を再現するため、血清/血漿サンプルをアッセイする際にスタンダードタンパク質に加える
+ 性能の一貫性**マルチプレックスでもシングルプレックスでもアッセイ可能
++安定性試験*キット構成品の配送・保管条件、プレミックスビーズの安定性試験、サンプル/アナライトの凍結融解サイクルの安定性試験
+ クオリティーコントロールタンパク質およびQCレンジ***QCでアッセイを繰り返して目標QCレンジを確立。アッセイ性能の検証、キット仕様との比較に使用できる。実験に関連したQCサンプルをアッセイに含めることを推奨。
+ 複数種交差反応性各キットは、複数種から選ばれたサンプルを用いて検証し、種反応性を決定
++方法の比較自社製キットと入手可能な他社製キットの検証により、アッセイが最高性能を発揮することを確認
*キットプロトコルに記載      **問い合わせ先:テクニカルサービス     *** キットに同梱
表1.MILLIPLEX®アッセイ仕様は、キットプロトコルに記載。(問い合わせ先:テクニカルサービス)
グラフAは、異なるキットロットを表す2つの類似性の高い重複した曲線を持つS字曲線グラフで、Y軸はMFI、X軸はpg/mLであり、リファレンスキャリブレーターをゴールドスタンダードとして用いることで一貫したロット間標準性能が確保されることを示している。グラフBは、4つの異なるラインのある折れ線グラフであり、各ラインには3つの点があり、IFNα2を含む4つのサンプルと1:2、1:4、1:8という3つの異なるサンプル希釈が表されている。直線性(%)がY軸、サンプル希釈がX軸。このグラフは、すべてのサンプルが70~130%の範囲内であることを示しており、並行性を表している。グラフCは、ほぼ等間隔に並んでいる3本のS字曲線の折れ線グラフを示しており、一番上のラインはアッセイバッファー、真ん中のラインはマトリックス1、一番下はマトリックス2である。MFIがY軸、pg/mLがX軸。アッセイバッファーは高い回収率を示し、マトリックス2は低い回収率を示し、マトリックス1は範囲内の回収率を示しており、生体サンプル条件を模倣しているということである。グラフDは、健康サンプルと疾患サンプルにおけるMILLIPLEX<sup>®</sup> アッセイと2つの他社製キットとの比較を示す箱ひげ図で、方法の比較を示している。Y軸はpg/mL、X軸はGranzyme B検出用のさまざまなキットとサンプルの種類である。MILLIPLEX<sup>®</sup> キットでは、一般的な文献の範囲と一致する濃度が得られ、他社製キットではほほとんどで検出できなかった。

図 1.MILLIPLEX® アッセイ仕様。A)ロット間の一貫した標準性能を確保するためにリファレンスキャリブレーターとしてゴールドスタンダードを使用している。データは製品番号HCYTA-60Kを用いて生成。B)IFNα2の 70~130%範囲の算出結果との並行性。データは製品番号HIFN-130Kを用いて生成。C)Serum Matrixの選択により、本来のサンプル環境を再現することで正確な測定が確保される。この例では、Assay Buffer曲線とMatrix 2曲線が、それぞれ高い回収率と低い回収率を示している。Matrix 1は、範囲内の回収率を示し、生体サンプル条件を模倣している。データは製品番号HMH3-34Kを用いて生成。D)方法比較は、MILLIPLEX® キットが市販製品の中で最高性能を持つアッセイであることを確認するために実施される。この例では、Granzyme B濃度は、製品番号HCYTB-60Kを用いて得られ、文献範囲と一致しているが、他社製キットサンプルはほぼ検出不能であった。 

クオリファイドアッセイにおけるロット間再現性

長期間にわたり信頼できる結果を得るためには、複数の構成品ロットにおける再現性が重要です。

パネル製品がどのようにサイトカイン測定の優れたロット間一貫性を示すかの1例をご覧ください。

キットロットごとに各アナライトについて標準曲線を確認

新しいロットのMILLIPLEX®スタンダードタンパク質およびクオリティーコントロール(QC)タンパク質は、過去のロットおよびメルクのゴールドスタンダードの参照ロットと比較し、ロット間再現性および一貫性を保証しています(図2)。

MILLIPLEX®マルチプレックスキットの標準曲線のロット間比較。ゴールドスタンダードロットとその後の3ロット(1K~3K)の比較、ヒトIL-6(カタログ番号 HSTCMAG-28SK)

図 2.ゴールドスタンダードロットとその後の3ロット(1K~3K)の比較、ヒトIL-6(製品番号HSTCMAG-28SK

加えて、各ロットは凍結乾燥後に検査しており、凍結乾燥のプロセスによるロスがないことを確認しています。完全な標準曲線の特性およびアナライトの相対効力は、参照ロットの仕様の範囲内に維持されています(図3)。

TNFα標準曲線MFI値のpoint-to-point分析トレンドチャートを表すグラフで、85のアッセイと4つの標準ロットの間で一貫した値が示されている。

TNFα標準曲線トレンドチャート

図3. トレンドチャート標準曲線point-to-point分析は、85のアッセイと4つの標準ロットにわたりTNFαの一貫したMFI値を示している。このデータは、製品番号 HCYTA-60Kを用いて生成された。1つの標準曲線のデータを表示。

MILLIPLEX®パネルは長期間使用されるため、新しいスタンダードタンパク質ロットが定期的に新しい参照ロットに割り当てられ、以後のロットの比較に使用されます。すべてのデータは1つのデータベースにまとめられ、トレンドチャートも保存されます。他のメーカーは、参照ロットは使用せずに新しいスタンダードタンパク質ロットと過去のロットを比較しています。これでは、標準曲線のポイントの値が新しいロットごとに変化し、アッセイドリフトが生じる可能性があるため、複数のロットのデータを比較することが困難になります。

標準曲線の有効性の重要性

全ロットのアナライトの標準曲線はできるだけ重なっている必要があります。標準曲線の有効性の基準を維持することは重要です。サンプル中のアナライトの濃度計算に悪影響を与える一般的問題を回避できるためです(図4)。問題のあるロットのスタンダードタンパク質と構成品は出荷されません。

新しいスタンダードタンパク質ロットを製造するときに生じうる、フック効果/プロゾーン現象、曲線シフト、狭い直線レンジ、および曲線の交差などの問題の例を示すグラフ。標準曲線の有効性の重要性を示している。

図4.新しいスタンダードタンパク質ロットを製造するときに生じうる問題の例。標準曲線の有効性の重要性を示す。

アッセイ性能を検証するためのクオリティーコントロールタンパク質

アッセイ性能を検証するために、2つのQCタンパク質とQCレンジシートを同梱しています。これらのQCのアッセイ結果を同梱のQCレンジシートの値と照合すれば、ピペット操作とアッセイのセットアップが適切に行われていることを確認できます。QC値は3名以上のオペレーターが行った最低6回のアッセイに基づいています。 高濃度QC値および低濃度QC値は、スタンダードタンパク質の希釈に関連したユーザーエラーがあった場合に、追加のチェックポイントとして機能します。

加えて、QCタンパク質は以下のために重要です。

  • 多くのバリデーションが必要なトランスレーショナル研究。キットロット間でデータの再現性を確認
  • 複数の施設でのデータ比較
  • 複数のテクニシャンのアッセイ結果の比較

他のMILLIPLEX®構成品と同様、複数ロットのQCレンジのトレンドチャートが保存されています。追加として、各アッセイにおいて、お客様の実験に関連したQCサンプルを準備することをお勧めします(図5)。

:96ウェルプレートレイアウト、スタンダードタンパク質、QCタンパク質、および推奨される実験に関連したQCサンプルの配置を示す

図596ウェルプレートレイアウト、スタンダードタンパク質、QCタンパク質、および推奨される実験に関連したQCサンプルの配置を示す

その他のMILLIPLEX®構成品

MILLIPLEX®キットの品質を高めるのに役立つその他の構成品は以下のとおりです。

Serum Matrix

血液は、目的のアナライトの正確な測定に干渉する可能性のあるタンパク質を含む複雑なマトリックスであるため、血清や血漿中に分泌されるアナライトを測定するときには、標準曲線で最適化したserum matrixを使用します。

  • 測定精度の大幅な向上
  • 血清または血漿中に存在するネイティブのアナライトの状態をより正確にシミュレート
  • 血清または血漿中のネイティブのアナライトの環境を再現

Bead Diluent

健常者のサンプルの一部には、捕捉抗体および検出抗体に同時に非特異的に結合し偽陽性シグナルを発する、ヘテロ親和性抗体が含まれています。MILLIPLEX®Bead Diluentには、アナライト測定を妨げることなく、この偽シグナルを大きく低減させる独自の試薬のカクテルが含まれています。

検出抗体カクテル

MILLIPLEX®検出抗体カクテルは、プレックスサイズにかかわらず、パネル内、ロット間で一貫したアナライトプロファイルが得られるようデザインされています(図6)。

同じMILLIPLEX<sup>®</sup> パネルからのシングルプレックスアッセイとマルチプレックスアッセイの2本のラインを示すグラフ。MFIがX軸、ng/mLがY軸。一貫したアナライトプロファイルを示している。

プロパージンの一貫したアナライトプロファイル

図6.同じMILLIPLEX® パネル(製品番号HCMPEX1-19K)からのマルチプレックスアッセイとシングルプレックスアッセイの比較では、このプロパージンをアナライトとして用いた場合の例のように、一貫したアナライトプロファイルが見られる。

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