ウェスタンブロッティングによる試験の成功を決定づける最も重要な要因は、使用する試薬の品質です。私たちは、相乗効果を生み出すように事前に最適化した一連のウェスタンブロッティング試薬を提供しています。これらの試薬により高強度の特異的シグナル、低バックグラウンドが確保され、論文レベルの結果を迅速に得ることができます。
メンブレンの未結合部位のブロッキングは、高バックグラウンドを招くおそれのある抗体の非特異的結合を防止します。牛乳、ゼラチンなど従来のタンパク質ベースのブロッカーは、多くのブロッティングアプリケーションに有効ですが、信号をマスキングして特定のタンパク質標的の検出を妨害するため、検出感度を低下させます。Immobilon®Blockノイズキャンセル試薬には、化学発光法、蛍光法またはリンタンパク質検出法の使用時にバックグラウンドレベルを低減するように最適化された、すぐに使用できるタンパク質フリーのバッファーが含まれています。
現代の免疫検出法は、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)またはアルカリホスファターゼ(AP)などの酵素に共有結合したストレプトアビジンまたは二次抗体を利用する、酵素結合検出法に基づいています。標識酵素は特定の基質の分解を触媒し、シグナルの生成を引き起こします。さまざまなストレプトアビジン、Protein A、Protein Gおよび二次抗体の複合体をウェスタンブロッティングに利用できます。私たちは、ウェスタンブロッティングで行う化学発光法、発色法、化学蛍光法の検出のための、HRPおよびAP基質を幅広く取り揃えています。
化学発光検出用のImmobilon® HRP基質により、感度が改善されより定量的なブロットが得られ、検出に使用する抗体濃度を低下させることにより費用が削減されます。ウェスタンブロッティングアプリケーションの検出を最適化するために、さまざまな感度のImmobilon®基質のポートフォリオからお選びください。これらは、簡便ですぐに使えるフォーマットまたは2コンポーネントのフォーマットで提供されます。
図1.ウェスタンブロッティング用Immobilon®化学発光基質の相対感度
強化型ルミノールベースのHRP検出法を使用するCYTIVA® Amersham® ECL検出試薬は、さまざまなウェスタンブロッティングアプリケーションのニーズに対応できる各種製剤を取り揃えています。(日本国内取扱いなし)
発色検出は、反応触媒のためにペルオキシダーゼ(HRPなど)またはアルカリホスファターゼ(AP)標識酵素を使用し、不溶性の着色沈殿物を堆積させることにより検出を行います。私たちのウェスタンブロッティング用発色基質は、溶液、粉末、錠剤で提供していますので、保存や使用に合わせて柔軟にお選びいただけます。
ストリッピング試薬およびリプロービング試薬は、固定化タンパク質に重大な影響を与えることなく迅速かつ効果的にウェスタンブロットから抗体を除去するために、特別に調製されています。